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iPhone 11 Proを買いましたが、iCameraを買ったつもりです。

10/05/2019 - Posted in iPhone 11 Pro , Web・PC・App関連 Posted by:

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iPhone 11 Proを買いました。

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決め手はカメラです。でもその中でも色々と葛藤はありました。

私みたいにフィルム時代からカメラを使っており、デジタルカメラへの移行でも紆余曲折あった人間がカメラでスマートフォンを選んだ経緯が、他の人の購入する/しないの手助けとなれば嬉しいのですが。

A13 Bionicチップについて

もはやiPhoneの処理速度、CPUやGPU関連は一般用途では何も言う事はないレベルだと思います。特にカメラシステムが凄いと思ったのですが、同時にA13チップの性能も凄いと思いました。実に、iPHoneやスマートフォンのカメラの場合は、このCPU/GPUも大きくカメラの性能に影響しているのですね。

AppleはとにかくこのA13のデザインに時間と手間をかけています。ただ単に処理速度を上げるだけではなく、消費電力を下げているのです。このA13チップは処理速度も上げますが、消費電力が低いのでバッテリーの持ちもいいのです。数値としてはA13はA12よりも20%速いながらも消費電力は30%落ちているそうです。カメラとして使用する際にバッテリーの要素は大きいです。

A13チップは派手なアナウンスやマーケティング要素が低いのであまりフィーチャーされませんが、Apple内部では開発の道筋を示す大きな影響があると思います。

カメラシステムについて

iPhone 11 Pro MidnightGreen

正直に言うと私は特に写真が上手な訳ではありません。レンズの設計を生業としていますが。でも基本は抑えているつもりです。写真を撮る時には少なからず頭を使っていると思います。それがiPhone 11 Proだと、集中するポイントが変わるのでそのお陰で良い写真を撮れそうな気がしてなりません。

iPhone 11 Proと11 Pro Maxは3つのカメラからなるカメラシステムです。

52mm相当のテレフォトの望遠、
26mm相当のワイド(スタンダード)の広角、そして
13mm相当のウルトラワイドの超広角です。

ここがポイントです。iPhone 11 Proを買った理由の大きな部分がこのカメラなのですが、私の家族写真の多くはこのカメラで撮れるのです。私の常用カメラはRicoh GR limitedなのですが、28mm相当のレンズです。日本のこまごまとした風景を撮るには最適な画角です。複数人の集合写真とかはこの画角がいいですし、実焦点距離は短いので料理とかのクローズアップの写真も撮りやすいです。多くのスマートフォンがこの付近の画角です。iPhoneも長らくこの画角だけでした。

しかし、スタンダードの画角だと稀にもっと引いて撮りたいと思う時があると思います。その時にこのウルトラワイドが活躍するのです。画角は実に120度くらいで、超広角です。私憧れのHologonよりも広角です。長年憧れていたHasselblad SWCのBiogon 38mm(21mm相当)よりもずっと広角です。いつか現行のHasselbladの中判デジタルで21mmを使いたいですが、それでも16mm相当です。

注意点としては、ウルトラワイドは後述にあるNight Modeによる夜間撮影機能がないので、室内や夜間の撮影よりも、日中の屋外撮影に向いているかもしれません。

この超広角レンズで面白い写真を撮るつもりですが、通常でも引いて撮りたい集合写真とかで活躍しそうです。個人的には『広角、標準、望遠』のセットで撮影するのが好きなのですが、画角全体が『超広角、広角、標準、望遠、超望遠』だとすると『超広角、広角、標準』のようにシフトされたスリーレンズシステムもいいと思います。何かを撮影する時、今までのスタンダードなiPhoneの画角に加え、他の画角でも撮影する癖をつけようかと思います。普通のカメラだとレンズ交換が必要な場合も、iPhoneでは楽にレンズが変えられます。

iPhoneで撮れないものがあるとすると、90mm相当以上の望遠レンズの撮影です。これは昔から考えはあり、最適な望遠レンズとその母艦を考察中です。

総合的に見ると、カメラに関してはiPhone 11がデュアルカメラシステムで、iPhone 11 Proがトリプルカメラシステムです。ここで大事なのはレンズの個数ではなく、画角をベースに考える事ができる点です。レンズ交換式カメラみたいに複数の単焦点レンズがある訳ではなく、アプリ内でシームレスに焦点距離が変わるので、感覚としてはズームレンズです。Proとの差は望遠側のズーム範囲と捉える事ができます。

動画撮影の際もズームができ、本当にシームレスに感じる時もあります。画角が変わる際に切れ目とかも感じなく、色合いも統一されているので、動画を見てもシームレスに感じます。ただし、4K 60 FPSで録画している時のみ、レンズが変更できません。

ポートレートモードもスタンダードの1xと2xでできます。

写真のアスペクト比ですが、1:1、4:3、16:9とあり、4:3がセンサーのデフォルトです。撮影時に1:1もしくは16:9を選んだ場合、後で4:3に編集もできます。カメラ内ではデータが保存されているようです。

撮影中に便利な機能がフレームの外を見れる機能です。スタンダードレンズの視野にウルトラワイドの視野を重ねているのですが、あたかもレンジファインダーのように撮影する範囲の外がアプリのフレームに移るのです。撮影中によりコントロールが効くので便利です。例えば、フレームの外に物があるのが見えるので、それが撮影に入らないように注意する事ができます。また、スタンダードで撮影中に、ウルトラワイドに変えた際の大凡の写真が予測できます。つまり、構図を決めるための情報が豊富にある印象です。

夜間撮影Night Modeについて

Night Modeに関しては、思ったより好印象でした。夜間撮影の手ブレは三脚ありき、と思っていましたがその考えは極めて古いと思い知らされました。なかなか使いやすく、複数の写真の演算によっての処理から得られる写真にはびっくりしました。時代はコンピューテーショナル・フォトグラフィですね。

ちょっと名称が正確ではないのがNight Modeで、実際に『モード』ではなくカメラを使用中に自動的作動するんですね。そこで、Night Mode時には1、2、3秒と表示が出るのですが、通常の露出のように3秒間静止しなければならないわけではなく、あたかも3秒間静止したのと同じ写真を演算で成しえる訳です。

技術的には、Night Modeはまず光測量を行い暗い被写体を判断します。光量が少ないと判断した場合に、NightModeが実行され、何秒間の写真を撮るか左上に教えてくれます。カメラはその後、複数の写真を撮って繋げます。この時、大事なのは必要な秒数間動かないことですが、昔のカメラのようにシャッターが数秒間開いている訳ではなく、その時間の間にたくさんの写真を撮ったるCPU処理しているのです。

Night Modeの好ましいところは、昼夜を逆転させるような、夜間を日中に置き換えるような処理ではない点です。どのようにして夜間の印象のままで撮影できるかを追求した結果に見えます。

夜間撮影とはいえ、ノイズは少なく、手振れもありません。極めて快適です。この機能の手軽さだけでも、大いに撮影の幅が広がりました。残念ながらウルトラワイドのNight Modeはありませんが、カメラの機能上は仕方ないでしょう。

その他

Face IDは快適です。iPadでの指紋認証からの初体験なのですが、とても速いです。少し遠くからでも認識します。また、設定が指紋認証の時よりも簡単で早かったです。

Spatial audioは未検証です。オーディオ機器としてはAirpodsとの連携で楽しんでいます。例えば、MacやiPadで作業していても、聴いているのはiPhoneの出力です。作業が終わり、そのままiPhoneと共に次の作業に移ります。

色ですが、シルバーを選びました。スペースグレーよりも目立つのでカバンの中とかから識別しやすいかと思いました。

まとめ

iPhone 11 ProとiPhone 11 Pro Maxの違いはディスプレイのサイズだけです。ディスプレイのサイズに伴うバッテリーのスペースによる容量の差や、全体のサイズと重量の差だけです。カメラの差や、CPU/GPUの差はありません。もっと言うと、iPhone 11ですらもCPU/GPUは同じです。

私は最終的にiPhone 11 Proを選びましたが、悩みました。カメラは2つもあるiPhone 11で十分とも言えますし(大分安価ですし)、Maxのバッテリー時間と大きなディスプレイ(つまりカメラとしての大きな背面ディスプレイ)も魅力です。

私に取って決め手となったのは、

  1. カメラが三つある
  2. サイズ(一番小さい)

です。細かい事を言うともっとあったかもしれませんが、この2点に集約されます。

私のiPhoneの感想は、『電話じゃないじゃん』に尽きます。もはやカメラです『iCamera』こそ相応しいです。昔からFlickrでは最も投稿されている機種ですし、Instagramもそうでしょう。下記の動画でも明らかです。

『Camera』は何度も言っていましたが、『Phone』に関する事は一度も言っていなかったように思います。Phil Schiller氏も『iPhoneの機能で一番好きなのはカメラ』と言っていました。もちろん、マーケティング的には今から別の名称にするのはナンセンスなんですが。

そういう意味では今やPhone及びSmart Phoneという単語は、その意味が大きく変わっていると思います。以前は『Phone=電話=電線につながった話すための機器』でしたが、今は『(smart)Phone=タッチスクリーン付きでポケットに収まるワイヤレスパソコンとカメラ』です。

例えば、今の子供・・・そうですね、小学校低学年の子供に昔の黒電話を見せて『電話だよ』と伝えても信じてもらえないでしょう。

新しいiPhone 11 Proを見る限り、カメラの優先度が高いのは明確です。iPhone 6ではプロモーション写真とかでカメラの出っ張りを隠したりしていたのを、今や大体的にカメラの専用スペースを作っています。

iPhone 11 Pro MidnightGreen

また、優先度の話の続きですが、背面にAppleロゴに変化があります。XSやXRから二つの大きな変更点があります。ひとつはリンゴマークのロゴが低くなっており、中心に近い位置です。もう一つは背面に『iPhone』の文字が無いのです。つまり、背面をみると、リンゴのロゴとカメラが目に入る訳です。製品の名称を変えずとも、『iCamera』になっているのではないでしょうか。

今回のiPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone 11 Pro Maxを集約するとしたら、カメラが素晴らしくバッテリーが長持ちする、だと思います。カメラに興味がなくともiPhone 11 ProはiPhone XSと比較してバッテリー駆動時間が向上しているので大いに価値はあります。反面、カメラに興味がなければ、iPhone 11はiPhone XRと大差無いでしょう。

iPhone XSと比べての優位性はあまり無いかもしれませんが、一年ごとにiPhoneを買い直す方は少数派でしょう。数年間使うものと考えれば、このiPhone 11 ProはiPhone 7辺りと比較する事になりますが、そこまで行けばかなりの進化があることがわかります。

Appleがカメラを作ったらどうなるか考えたことがあります。Leicaで一時発売されたのがありましたが。

でもよくよく考えてみるとiPhoneはもはやカメラです。カメラのためにiPhoneを買いました。3つのレンズだけではなく、コンピューテーショナルフォトグラフィ、インターネットへ繋がる手軽さ、などからです。センサーサイズや、レンズの焦点距離だけの技術的な情報だけではなく、『どのように撮るか』を少し考えてみたいのです。テクノロジーも大好きですが、アートも好きです。

次はSIMカードです。どのサービスにしようかな。

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