SORAAの紫色LED。

中村修二氏の基調講演を聞くことができました。



(University of California Santa Barbara)

この学会の基調講演は2014年のノーベル物理学賞の中村修二氏でした。青色LEDの開発の話と、紫LEDの光を使うSoraaのLEDの話をされました。
現在の主流の白色LEDは青い光を多く含んでおり、健康を害する問題点を挙げられました。紫色を含む白色LEDはより太陽に近い波長を含んでいることになり、この問題点を見据えた製品だそうです。



Soraa

通常の白色LEDは青い光が多いのですが、紫色を含む白色LEDは青い色が少なめです。青色は睡眠に必要なメラトニンの生成を低下させるそうです。メラトニンの低下は不眠だけではなく、糖尿、癌、心臓病などにも影響するそうです。
また、研究によっては紫色は近眼の抑制にも影響があるそうです。例えば、あまり外で遊ばない子供が十分な紫色を浴びず、近眼が多くなってしまう原因とも考えられています。
このLEDは、朝には青色を多く含む太陽光を模倣し、夕方になるに連れて太陽と同じように暖色系になり、人間が進化の過程で浴びてきた太陽光に限りなく近い波長範囲を持つそうです。朝は目を覚ますために青色を多く浴び、夕方になるに連れて青色が少なくして睡眠を促す、人間の生活に沿った光だそうです。
このLEDがどれだけ売れるのでしょうかね。

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