「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を観ました(ネタバレ無し)。

GR019441
大好きなスターウォーズシリーズの最新作、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」を観ました。
一言の感想で言うと、
Rogue One>The Force Awakens(フォースの覚醒)です。
そして、シリーズ全体では
V > IV > R1 > VI > VII >> I > III > II
です。(一年前と順番が変わっていますが・・・)
つまり、私にとってRogue OneはThe Empire Strikes Back(帝国の逆襲)以来の高評価となります。

特に、Rogue Oneはシリーズの呪縛から開放されており、The Force Awakens等の「どうなるんだろう?」というもどかしさが無く、かつReturn of the Jedi(ジェダイの帰還)のように前作を見ていないと楽しめない事も無く、一つの作品として完成していると思います。ある程度正規のStar Warsの枠から外れていながら、紛れもなくStar Warsの世界観の映画だと思いました。一つの物語に集約するメリットは多く、その後の話のためにキャラクターの謎めいた部分が少なかったりします。これ一本で完結しているため「Rogue Two」等は無く、Rogue Oneの次回作は1977年のA New Hope(新たなる希望)である事が明確です。
ネタバレ無しの筋書きは、A New Hopeの直前のお話です。革命軍がDeath Star破壊のために設計図を奪う、と言う話なので、物語の結果はわかっていますよね。外伝的な物語です。
特に目立ったキャラクターは主人公Jyn Ersoとその父親Galen Ersoでした。女性の主人公というのが良く効いていると感じました。ネタバレになるので言及しませんが、割りと序盤でJynに変化が起こり、その様子が父と娘の関係によく照らし合わせられていると思いました。父と息子では主人公の変化のニュアンスが少し変わっていたかと思います。正規の話でReyにも女性主人公ならでは立ち位置を確立して欲しい次第です。
他のキャストもとても良く、悪役Orson Krennicの役割が際立っていました。嬉しい誤算としてドロイドのK-2SOがとても好感が持てまして、今まで数多くのロボットキャラがある中で目立っていたと感じました。しかし、フェイバリットキャラはChirrut Imweです。脇役ながらカッコイイ位置付けです。
また、正規に登場する従来の懐かしいキャラも出演していますが本作ではそれぞれ脇役です。Tarkin総督が最も長い出演でしたがあくまでも脇役です。Bail Prestor Organa(レイアの育ての父)もチョイ役です(いい感じに年齢が合っています)。皇帝は主演すらしていません。また、主要悪役をDarth Vaderにする事は容易でしたが、そこはRogue Oneを正規エピソードと分けるために主演を控えていたように感じます。結果的に、ちょうどいい塩梅で主演していて、かつ期待を裏切りません。
音楽も好感が持て、描写も1977年当時のStar Warsのセットが復活したかのような出来栄えでした。Death Starの内部、 革命軍の本拠地Yavinも特に注意して作成していたと思います。
結果、Rogue Oneは久しぶりに心が踊ったStar Wars映画でした。Rogue Oneの物語以外に、本作と関連する幾数もの物語の存在を示唆させ、色々と想像するのが面白いです。本作の表舞台には出ないけれど革命軍側、帝国軍側、Jedi側、Sith側で様々な物語が隠されていると想像が膨らんでしまいます。これで以降の外伝のHan Solo物語、本作のEpisode VIIIやIX等の期待も上がってしまうものです。

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