Leica Summaron F5.6/28mm、クラシックレンズの復刻。

LeicaがSummaron F5.6/28mmを発売します。

Summaron F5.6/28mm

これは復刻レンズと呼んでいいんじゃないでしょうか。単に見た目を当時のクラシックレンズに似せただけではなく、光学設計も当時のままのものということです。ベレクの設計でしょうか。

では光学設計が同じだからと言って性能が低いわけではありません。もちろん、レンズ設計は制約が伴うものですから当時の硝子や組み立ての制約は今のものより低いとは思います。でも昔の設計者はレンズの収差のコントロールが腕の見せ所であり、残存収差の残し方でそれぞれのレンズが異なる描写をしています(今はパソコンでいくらでも収差を抑えて『良いレンズ』ができてしまう)。
特に、ズマロンはコントラストが低いことで黒から白に移り変わる階調が豊富と言われております。コントラストが高いだけでは黒つぶれや白飛びが起こしやすくなる場合もあります。
このような現代的な無味無臭なレンズよりも味わい深いレンズは中古で探さなければいけないのですが、光学設計を昔のものと同じくして現代の技術と新しい硝子で作るので傷や曇りなどの心配がありません。
このようなレンズが復刻されたことで私みたいなレンズオタクで昔のレンズが大好きな人はそれだけで喜ぶべきです。しかし、Summaronの復刻ならばF5.6/28mmではなくて、F3.5/35mmにして欲しかった・・・と思うのは贅沢でしょうか。今後に期待します。

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