dp2 Quattroが発売されます。

6月の27日に、今年のCP+で発表となったdp2 Quattroが発売されます。dpシリーズは最初期のモデルから興味がありました。


このカメラの特徴は何と言ってもその撮像素子であるFoveonセンサーです。dp2 Quattroでは新世代の「Quattro」になり、Foveonの特徴である垂直色分離方式はこれまでと同様です。ただし、どうやら輝度情報と色情報を分離する事で、解像度を保ちながらデータ容量を下げる事ができ、更に高感度特性と階調特性が向上するような事が発表されています。
私がFoveonに興味があるのは、ほかならぬその圧倒的な解像力、一画素に一色を利用する画作り、忠実な色再現性、等が見受けられるからです。
また、私がSigmaに期待しているのは、そのレンズ設計にあり、固定式のコンパクトカメラとFoveonセンサーに最適なレンズの設計と製作です。

今まで踏みとどまっている悩みとしては、RAW現像の必然性、センサーやレンズの魅力と比較してのカメラ側の操作等の物足りなさ、バッテリー容量、等が挙げられます。それが今回のセンサーとカメラ内蔵の電子部品でどれ程改善されているかが私にとってのポイントとなります。つまり、私はパソコンでのRAW現像に長けていなく(フィルムで言う現像やプリント技術でしょうか)、カメラとしての気軽さも多少は必要ですが、折角Sigmaを使うのであればFoveonの魅力を余すこと無く体験したい、という少々わがままです。
dp2

センサーと共に、dpシリーズで魅力なのは最適設計されたレンズです。dp2の系列という事で、ライカ判で45mm相当のレンズを搭載するカメラです。その他、28mm相当の単焦点レンズを搭載するdp1、75mm相当のdp3がありますが、一番標準域に近い46度程の画角となります。レンズ固定式にする事で、レンズの最後群のレンズ面とセンサー間距離をレンズ交換式のカメラ程気にする事なく、像面湾曲や歪曲収差、倍率色収差等の諸収差の改善が容易です。また、センサーはフィルムと異なり入射角度依存性があるので、センサーへの主光線入射角度もレンズ面とセンサーが近いと補正しやすいです。どうやら光学系は十分性能が高かったDP2 Merrillと同じレンズだそうですが、「変形ガウス構成で、全長をコンパクトにするために後群にテレコンをつけて焦点距離を伸ばしながら、テレセントリックス性も改善(センサーへの入射角を改善)」しているそうです。レンズとしてはグラスモールド非球面レンズ1枚、高屈折率ガラス3枚と贅沢な仕様です。


dp2 Quattroは従来のシグマDPシリーズに比べて画質、操作性、速度などいろいろと向上しているようですが、実際に使っていないので何ともコメントはできないです。ただし、仕様を見て期待はでき、水準器やホットシューに付けられる光学ビューファインダー等付加的ものが目を引きます。撮影において水平を確認したり、フレームを見たりすることが本質的に重要と考えられるからです。
ホールディングも期待するところであり、デザインに賛否両論はあれども最終的にはしっかりカメラを構えられるかどうか、です。
前から思っていた事ですが、私が個人的に欲しいのはDP3の系統です。75mmはとても好きな画角で、モノを注視したい時に非常にいい画角で使いやすいと思います。
http://www.sigma-global.com/jp/cameras/dp-series/


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