オスカー・バルナック的Nikon 1。

Nikon 1が気になりますV1がヒットしていたんですがファミリーカメラとしてJ1なんかもいいかも、と思い始めました。
そこで、ちょっと思い出した話がオスカー・バルナックです。
オスカー・バルナックはライカの生みの親として有名です。
ドイツのライツ社に入社し、当時の35mm映像フィルム部門で仕事をしていたそうですが、この35mm映像フィルムを2コマ使って小さな写真機を作ったのがライカの始まりです。
バルナックは喘息で体が弱く、写真を撮るのが好きだったのですが、当時の大きなカメラは彼には持ち運びにくかったのです。当時のカメラは4×5か8×10が一般的で、大きく重かったのですが、彼の発明したカメラは小さくてフィルムもパトローネで持ち運びができました。
レンズにしても、フィルム面積と焦点距離の関係から、被写界深度が深いものが利用でき、ピント合わせも素早く行えるのがポイントでした。
オスカー・バルナックのビジョンは可能な限り小さいカメラに、引き伸ばしに耐えるシャープなネガを撮る事です。キーワードは「可能な限り小さいカメラ」です。
よって、ライカの本来の思想とは可能な限り小さいカメラでまずまずの写真を撮る事です。写真の解像度の追求ではありません。
では、当時の4×5を今のフルサイズデジタルカメラ、8×10を中判デジタルカメラとして考えたら、Nikon 1はオスカー・バルナックの35mmフィルムに近いのではないかな?と思いました。サイズ対比ではなくて、思想が。
・小さい、軽い
・被写界深度が深く、ピント合わせが速い
そして、可能な限り小さいカメラでまずまずの写真を撮れる。
まぁ、Nikon 1のピント合わせが速いのは被写界深度が深いのではなく、位相差AF付きセンサーなんでしょうが、それも小さいからできた、なんて思えますからね。
なんでこんな事を思い始めたんでしょう。
ほしい物があると妄想するのは子供時からのクセです。

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