サニー・シックスティーンとゾーン・システム。

サニー・シックスティーン、英語でSunny16。
最初にこの言葉を聞いた時は、「16歳を迎えた少女のハッピーな気持ち」みたいなものをイメージしていたのですが、実はカメラ関係の話です。
Sunny16。
16とは絞り値、F.noのこと。
Sunnyは、晴天のこと。
フィルムには感度があります。デジカメのISO設定も同様です。
ISOが高ければ感度が高く、感度が低い設定よりも少ない光量で写真が撮れます。
Sunny16はF.no=16の時に、1÷フィルムの感度が最適なシャッタースピードだよ、ということ。
ISO100で晴天であれば、F16の1/100秒、という具合。
要は、フィルムや撮像素子に当たる光の量、つまり露出です。
この辺りは参考文献がたくさんあるので、具体的なところはそちらを参考にしてください。
(自分メモでもありますが)
とりあえず、ネガを使っていればSunny16で問題ないです。
ネガはラティチュード(適正感度の幅)が広いので、そうそう露出を外すことがありません。
自分メモとしては、ネガは露出不足(アンダー、写真光が足りない)を印刷時に補正すると粒子やノイズが目立ちますが、同程度のオーバー気味な写真は情報が残っているような気がします。
また、個人的にはリバーサル(ラティチュードが狭い、適性の露出を外すと極端に暗くなったり明るくなったりする)でもSunny16でそこそこ撮れると思います。
しかし、ネガであっても白黒写真では色の情報がないために、より厳密な露出が必要かと思います(あくまでも所感ですが)。
背景とメインの被写体がグレーなら、被写体を際立たせるのが難しくなります。
もちろん、構図などについても考えなければいけませんが。
そういう意味では、露出計も適切な露出を出しているのかと言うと・・・そうでもありません。
平均的なグレーを適正露出としています(いわゆる17%グレー)。
まぁ、カメラの方でも、中央重点測光、スポット測光、マルチ測光とか頑張っているみたいですが。
白っぽいところの適正露出は、露出計の値よりも明るいところなので、絞りを小さくするかシャッタースピードを速くする必要があります。
対して、黒っぽいところの適正露出は、露出計の値よりも暗いところなので、絞りを大きくするかシャッタースピードを遅くする必要があります。
これを厳密化し、理論にしたのがゾーンシステムです。
つまり、平均的に同じ明るさでも、被写体によって露出を変えることです。
黒から数種類のグレー、そして最終的に白と、9ゾーン程度に簡略化したのが使いやすいです。
ゾーン0は黒、ゾーン9は白、ゾーン5は露出計の値もしくは褐色の人の肌、ゾーン4は風景の影の部分、ゾーン6は白人の肌の色、てな具合に。
こうやって一口で露出と言ってもなかなか難しいですね。
「人間露出計」への道はまだまだ遠いけれど、頑張りたいと思います。
参考:
露出全般
http://www.luminous-landscape.com/tutorials/understanding-series/understandexposure.shtml

Wiki – Sunny 16
http://en.wikipedia.org/wiki/Sunny_16_rule

Sunny 16
http://www.fredparker.com/ultexp1.htm

Wiki – Zone System (英語)
http://en.wikipedia.org/wiki/Zone_System

Wiki – Zone System (日本語)
http://ja.wikipedia.org/wiki/ゾーンシステム

Zone System
http://www.luminous-landscape.com/tutorials/zone_system.shtml

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