デジタル世代。

この時代の中学生の何割が携帯電話を持っているのだろう。中学一年生で8割は超えているかな?
携帯電話に限らず、パソコン操作やiPodなどを含めるとどのくらいの人が持っているのかな。
パソコンに関して言えば、iTunesを聞きながらDVDを見て友達とチャットしている、なんて中高生が多いらしい。
調べによると一日あたりのメディア閲覧は6.5時間らしいけれど、上記の多重操作をしている場合はもっと実働時間より多いのでは?
もちろん多重操作は珍しいことではないと思う。「操作」とは違うけれど、掃除しながら音楽を聴くとか、電話しながらテレビ見たりとか。しかしこの時代のデジタルメディアはそういった現象を超越しているような気がしてならない。
6人とチャットしながらテレビを見て、番組の出演者のプロフィールを検索、なんてことも普通に行われていてもおかしくない。
それではこのメディア消費量はどう解釈して、このマルチタスク現象が子供にどういった影響を与えているのか考えるにはどうすればいいのかな?
パソコンのソフトの多重操作に関して言えば、仕事のマルチタスキングに役に立つと思うし情報の検索や情報の操作などにもいい影響を及ぼすのではないかとも思える。多重のパソコンのソフト操作で養われるのは脳の画像処理能力だと思うので、今後の教育にもこれを取り入れたらいいかと思う。ビデオ、オーディオ、パワーポイントなどのビジュアルに重点を置いた授業など。
でも電気機器が手放せないものとなっている人も多いのではないかな。「ケータイがなくなってしまったら死んでしまう」っていう人はどれほどいるのだろうか。極端な例だけど、終業ベルが鳴った直後に隣のクラスの友達に携帯メールで連絡している高校生もいるのではないかと思う。一番気がかりなのはチャットにしろメールにしろ、実際の人間と交友、交際、親交しないと駄目なんじゃないかな。
オレもデジタル家電やポータブルデジタルメディアは大好きで、所有してるものも多ければまだまだ欲しいものがたくさんある。しかし、人間関係を優先させているつもりである。友達と会っている時は携帯電話は(よっぽどのことが無い限り)電源オフか完全無視。まれに電話に出る時も一応目の前にいる相手に断って了承を得てから出る。
つまり総じて言いたいことはこれ。テクノロジーが問題ではなくて、便利な時代になってしまったためやっていないことの方が問題。ビデオゲームのやり過ぎで脳が腐るのではなくて、面と向かってのコミュニケーション不足で人間が腐る。
北米育ちのオレはGeneration Xの世代に属していたらしい。X世代とは「第二次大戦後のベビーブームの後(1960年代初めから1970年代半ば)に生まれた世代の人たち」で、「将来の展望を欠いた無気力な世代」と言われていた。今度はGeneration M(Media)の到来か。

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