フジノンのF2.8通しの標準ズームレンズ。

CP+熱が冷めません。
フジノンレンズXF16-55mmF2.8 R LM WR。明るく、防塵・防滴仕様で、描写性能は高いと感じます。

From FujiFilm


富士フイルムフジノンレンズを使っていますが、これらのレンズは世界でも認められる品質です。よく知られていると思いますが、フジノンレンズはかつて富士フイルム株式会社の子会社の光学機器製造メーカーであるフジノン株式会社が作っていました。2010年に富士フイルム株式会社に統合されましたが、カメラレンズより高い性能が要求される100倍ズームの業務用ビデオカメラ用レンズやシネレンズ、衛生用のレンズ等を手がけており、その70年の歴史のノウハウを写真レンズにも使用しているのです。

12群17枚のレンズを贅沢に使い、その中で非球面が3枚、異常分散(ED)ガラスが3枚です。非球面レンズは球面収差やディストーション等の収差を低減し、異常分散ガラスは軸上色収差に効果があると思います。特に、球面収差の抑制はアウトフォーカス部分の真円度に寄与し、綺麗なボケとなると思います。
レンズ内手ぶれ補正も無いので、レンズ構成上の描写性能を犠牲にしません。手ぶれ補正をレンズで行うには像を乱さず移動させられるレンズ構成が必要で、かつ補正レンズが小さくなくてはいけないので、言わば手ぶれ補正のために制約を設けているようなものなので、光学系全体の性能をあるレベル以上底上げができないレンズ構成になってしまいます。
そう言う意味では、このレンズは軸上の距離が長く、F値が明るく、レンズ枚数が多く、レンズ構成が描写性能の向上に考えられていて、コーティングが素晴らしく、回折現象を補正する点像復元処理がありと、描写が上がるようにレンズ設計の制約を決めていると思います。
OlympusのM.Zuiko 12-40mm F2.8 PRO同様、この一本でいいんでないの、と思ってしまいます。
Photo of the Day – 描写性能は一級品

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