SIGMAのdp0の『0』はゼロ・ディストーションのゼロ。

dp0 quattroが発売されました。至高のFOVEONセンサーが21mmの画角になりました。私も広角21mmが好きですが、dp0 Quattroは使いこなせそうにありません。


SIGMA dp0 Quattroは、dp1やdp2と同じQuattroセンサーに、14mm F4レンズを搭載しました。レンズはFLDガラス4枚と、SLDガラス2枚、大口径両面非球面レンズを含む、非球面レンズ2枚を採用しており、とても贅沢なレンズ構成ですが、着目すべきはそのサイズです。とても長い。そして大きい。しかし、それこそが、性能を決めているのです。特に、歪曲収差が1%未満のゼロディストーションには。

昨今のレンズは大きいズームレンズですら、短くしようと設計するため、どうしても光学的に無理をした設計となります。長いレンズはちょっとづつちょっとづつ、ゆっくりと余裕を持って光線を曲げていきますと、歪曲収差を良好に低減でき、解像度を維持する事ができます。何とも羨ましい話です。
更に、レンズとは直接関係ありませんが、このカメラと他のquattroシリーズは6×7フォーマットで撮影可能なのだとか。私の大好きなフォーマットです。真四角程窮屈ではなく、縦撮影がとても綺麗に収まる画角。シグマ方々は写真を撮るのが好きなんだな、と思える仕様です。

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