Apple イベントのApple ショー。

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Appleの「Spring Loaded」イベントに思うこと。
Appleの「Spring Loaded」イベントについて感想があります。Appleはこの手のオンラインプレゼンテーションを作るのが非常に上手ですね。コロナでオンラインになりましたが、プロデュースや編集に関してはもう「ショー」と呼んでもいいのではないかと思います。
約1年前のWWDCで既に質の高いイベントでありながら初のオンライン化を試みていました。このイベントの上映時間はほぼ1時間でした。まるでテレビ番組のようです。
Appleが今回発表した内容を考えると、実に印象的なものばかりです。Apple Cardのファミリーサポート。サブスクリプションを簡単にしたPodcast+。ポップな紫色のiPhone。忘れ物のためのAirTags。数年ぶりのApple TVのアップデート。6色のカラフルなiMac。M1チップを搭載したiPad Pro。後者2機種が引き続きM1チップに移行していることを除けば、それぞれの発表内容はすべて異なる製品で、関連性を見出すのがとても困難です。しかしながら、それでもイベントはスムーズに進行し、楽しい雰囲気に包まれていました。
Appleが今後もこの形式のイベントを継続していくんでしょうか。とはいえ、デベロッパーとの直接なやり取りが(双方に)大事なWWDCはやはりライブイベントを優先するのでしょうか。また、今までも、iPhoneのイベントなどでは、ハンズオンの時間が大事でしたよね。ただし、案としてはプレス向けのイベントはライブのオンサイトとして行い、発表会そのものはライブの発表ではなく、今回のような事前録画形式の動画にし、会場で流すと共に世界にストリーミング配信できないものでしょうか。
アップルカードキッズは、これから先考えなければならないんですかね、ワタクシ。
Apple Podcasts+は、Spotifyやその他の企業と協力して、これまでのRSSシステムからの脱却を図っていますが、これはAppleの「Podcast+」に似ています。クリエイター・エコノミーの世界では、より良いインフラの構築は必然です。ただし、Podcastの良いところはRSSのホスティングで誰でもできる事です。更に、自分で管理する事で直接オーディエンスに配信できる関係性こそが意義だと思っています。
紫色のiPhonesが発表されました。

今回の発表には関連性がないと言いましたが、もし関連性があるとすれば、それは間違いなく「色」です。「Spring Loaded」のロゴ、イントロ、iMac、そして紫色のiPhoneです。
とてもきれいな色です。素晴らしい色合いですね。「キャンディマン」の曲が面白いですね。CMでも流れています。今後、春にスマートフォンの新色を発表するのはAppleの流行になるのではないでしょうか。過去に(製品の)赤のスマートフォンでやったことがあると思いますが、ハードウェアの更新サイクルの半ばのちょっとしたアクセントになっていると感じます。
AirTagsに関して発表する際に、プライバシーの概念を強調していました。このような製品を大規模に行うことができるのは、巨大なテック系企業の中でもAppleだけでしょう。Hermèsバージョンがあるとは思いませんでした。
Apple TV 4K+ですが、M1の発表後にA12 Bionicチップを搭載しました。より高いフレームレートでのHDRが可能になりました。そして、新しいリモコンができました。なぜ、32GB版が179ドル、64GB版が199ドルなのかが疑問ですが、ストレージはあまり関係ないんですかね。でもだったらiPhoneとかも20ドル増しで32GB増の容量が欲しいですよね。
iMacですが、M1チップが搭載されました。そしてたくさんの色。個人的にはオレンジ色が好きです。iMacのフルガラス前面にはニュートラルカラーのアクセントがあり、Appleのロゴはありません。裏面は鮮やかで大胆な色使いを演出しています。期待してしまうのは同色のMacBook(現行のMacbook Airよりも小さく軽いラップトップ)ですね。

しかし薄いですね。モニター部分はディスプレイだけで、電気系統は全て下部に収まっているのでしょうね。基本的にスクリーンだけのデバイスです。最近のコンピューターの小ささには驚かされますが、それはiPadや、もっと言えばiPhoneの技術革新の影響でもあります。iMacの全体的な容積は50%以上減少しているそうです。昔使っていたブラウン管のモニターを思い出しました。これは11.5mmの薄さです。
ディスプレイ自体は24インチになり、特にサイズの選択肢は1つだけになりましたが、ワタクシに取っては丁度良いです。Pro Displayのような6Kではなく、4.5Kです。このiMacのディスプレイだけを売って欲しいですね。それでMac miniを使えたら理想的です。前面カメラも1080pになっています。iPhoneやiPadのカメラの方がはるかに優れていますが、アップグレードされています。
M1のスペックを見てみると、ノートパソコン(およびMac mini)に搭載されているのと同じM1であり、新しいバリエーションではないことは予想の範囲内です。Macbook Air、Mac mini、iMacはそれぞれ(Appleの中では)廉価版の製品なので、同じチップで統一してきたと思いました。ノートパソコンのようにエネルギー効率やバッテリー駆動時間はiMacでは問題ではないですが、同じM1チップとは言え、駆動率を上げてM1 MacBook Airよりも高速に動作させる事は可能ではないでしょうか。
ポートが増えたのもいいですし、2つのThunderboltポートは素晴らしいです。ケーブルの色も統一されています。そして、イーサネットポートを内蔵した電源も賢いですね。
キーボードは1つだけでなく、2つ、3つの選択肢があります。ロックボタン付きのシンプルなもの、Touch IDを搭載しプロセッサを搭載したもの、Touch IDとテンキーを備えたキーボードです。
iPad Proですが、これが今回のショーで最大の目玉だったのでしょうか。新しいiPad ProsにはM1に似たチップが搭載されるそうです。メッセージとしては、iPad ProはただのProではなく、「デスクトップ/ラップトップクラス」であることをマーケティングとして伝えたいのでしょうか。
Appleが言うところの「Pro」とは、Pro Display XDRと同等のもので、写真家や映像のプロが外出先で使用するのに適しています。以前のiPad Proの72個のLEDに対して、1万個のミニLEDを搭載しています。私は11インチのProがサイズ的に良いと感じていますが、このディスプレイのために12.9インチを本気で検討するかもしれません。初代の大きなiPad Proは大きすぎると感じていました。いくらディスプレイが魅力的とは言え、大きすぎるのではないかと危惧しています。

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