富士フイルムのX-Pro3は賛否両論カメラ。

富士フイルムのX-Pro3が発売されます。
X-Pro3
かなり色々と更新部はあるものの、賛否両論があるようです。

良いところを挙げれば、より優れた光学ファインダーOVFで見える範囲が広く像の歪曲も減っています。同時に、電子ビューファインダーEVFも大幅に改善され、現在のX-Pro2のファインダーより大きく、より高い解像度、及びより優れたより正確な色を備えます。
また、チタンで作られた新しいボディ構造はカメラの構造をより堅牢でかつ軽量になります。この素晴らしい素材に加えて、板金に最終仕上げが施されます。デュラコーティングのシルバーなんか大好きです。サファイア並みの硬さと言われては興奮してしまいます。
しかし富士フイルムもなかなか思い切った製品を発表しましたよね。ストリート撮影にぴったりの佇まいですね。スタイルはレンジファインダーと同じで(測距方式はないのでレンジファインダーではありません)、EVFを追加している印象です。レンジファインダー自体も望遠レンズでは使いにくくなり、135mmが限界でしょう。
ますますこのカメラは万人向けではないカメラのように思えてなりません。特に液晶画面、内側に折り畳むので撮影中にLCDを見ることができません。撮影後の確認もままなりません。通常状態ではスクリーンがカメラ側を向いて(撮影者側ではなく)いるのです。引き算の妙と言えば聞こえはいいですが、これで売れる台数が減るであろうと思います。デザイン的には液晶画面を確認するより撮影に集中させるための機構です。液晶画面は下にパタンと折りたたみ、ウェストレベルファインダーみたいに使えます。ライカには液晶モニターそのものをなくしてしまった機種もあり、それも覚悟は必要だったと思います。富士フイルムはそこまではやらなかったと言う事でしょうか。
私は大好きです。電池の節約になるし、撮影に集中できますし。大会社がこのようにチャレンジする事に賛辞を贈ります。問題があるとすれば、動画を撮るには向かないかもしれませんね。しかしそこにこのカメラの美学があるのです。動画は他のカメラに任せればいい、このカメラは現代稀に見る静止画撮影機なのだと。
最後に、一番気に入っているのは折りたたんだボディ裏の小さい正方形の液晶画面です。この液晶画面ですが、シャッタースピードや絞りが確認できるのですが、フィルムラベルの模倣も可能です。フィルムカメラ時代を思い出す、面白い趣向です。

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