Playdate、面白いゲーム機。

Playdate
MacOSなどでゲームを作っているPanic社がハンドヘルドのゲーム機を発売します。Playdateです。これがかわいい端末です(HPもかわいいですが)。
ハードウェアも自社でデザインし、Teenage Engineering社との協力を得て生産するそうです。モニターは2.7インチの400 × 240ピクセルのモノクロディスプレイです。GameBoyを彷彿とさせる佇まいです。OSも自前で作成したそうです。そしてハードウェアで一番目を引くのがクランクですかね。もちろん十字キーとABボタンがありますね。
価格も$149ととてもお求めやすいですね。最初は12タイトルの発売ですが、世界中から著名なゲームクリエーターが賛同していて、タイトルを作成中だそうです。
近年はゲームは大手の企業が手掛けることがほとんどです。任天堂。Sony。Microsoft。最近ではGoogleとAppleなど。Panicのような小さい、ましてやソフトウェア会社がゲーム機のハードウェアを作ることなど考えられないと思います。そういう意味では、MicrosoftとSonyが競合であるような形にならないと思います。大きな会社のゲームのシェアを取ろうという意思はないと思います。
小さい会社の利点と言うべきでしょうか、Panic社は『楽しさ』を重視しています。大手の会社のようにユーザーがゲームに費やした時間や、月間辺りのアクティブユーザー数や、ユーザー間のシェアリングといった指標に踊らされることなくゲームを作れます。
また、このハードウェアが今の技術をふんだんに使っているのが見て取れます。Wi-Fi、Bluetooth、ゲームやソフトウェアアップデートがオンラインで実施される点など。現代のサプライチェーンや安価なCPUとGPUを上手に利用しています。
タイミング的には、Appleに長年デベロッパーとして参加しているPanicが、Apple Arcadeというゲームプラットフォームが展開されるのと同時期にゲームを発売することに意味があると思います。シンプルなゲームには懐古的でありながら今は新しい気がします。ファストフードからオーガニックや手作りの食事、ファストファッションから手縫いの服、そしてデスクトップに迫る処理能力の見てくれ重視のスマーフォンアプリゲームから、ゲームそのものを楽しむ新しくて古いゲームです。
ゲーム機の開発ストーリーにも共感します。ブランドでゲームを買うより、明確なミッションをもった小さな会社を応援したくなるものです。そりゃニンテンドースイッチ程売れないでしょうけど、応援したくなります。
楽しみですね。久しぶりにゲームボーイアドバンスを取り出したくなりました。ファミコンミニも欲しくなってしまいました。

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