Olympus OM-D E-M1Xが発表されました。

オリンパスの新しいカメラが発表されました。「OLYMPUS OM-D E-M1X」だそうです。

OM-D E-M1X

様々な機能性を備えたカメラです。画像処理やAF、連写性能など色々とあると思います。でも私が注目したいのは別のところです。

発表のタイミングとしては、オリンパス社創立100周年記念と、東京オリンピックも想定しているのではないかと思います。
オリンパスは安易にフルサイズに走らないで欲しいです。レンズ交換式カメラはミラーレス化へ加速していく中、小型のシステムは重宝されるところです。私は様々な意味で画像センサーはフォーサーズ規格が丁度いいと思うのですが、オリンパスもそのようです。特にオリンピックのような人の動きを捉える撮影に速くて正確なオートフォーカスと被写界深度の浅さも大事です。
中でも、オリンパスはレンズの性能が昔から高いので、そこで勝負できるのではないかと思います。レンズはOlympus Pro 12-100mm f4.0で決まりですね。望遠レンズと組み合わせたらいいと思います。
今までオリンパスの強みは手振れ補正だっだのですが、これが大幅に進化しています。これによって手持ちでハイレゾショットができたりする訳です。また、E-M1Xの紹介動画に動画機能がたくさんあったようにも見えます。
ところで、E-M1Xはその出で立ちからしてマイクロフォーサーズの中では異端ですね。まず、大きいです。バッテリー収納部が大きく、ダブルバッテリーです。バッテリーグリップを追加で買うようなプロ仕様です。このバッテリーの位置がセンサーから遠ざかるのはセンサーの熱処理のスペースが増えるので、センサーのプロセッサーにも負荷をかけられます。動画撮影のように熱が連続発生する時に活きるのです。
センサーに対してこのカメラが大きいと感じる方には、このカメラの販売対象ではないという事です。NikonやCanonの大きいモデルよりはレンズ込みで考えると圧倒的に小さいです。
ではこのカメラは誰のためのカメラなのか。プロフェッショナルと言っても色々いますからね。フルサイズカメラが至上のカメラだと思っている医者の方向きではありません。ポートレイトを撮る方向けではありません。ストリートフォトグラファー向けではありません。ウェディングフォトグラファー向きですらありません。当然ながら大衆向きではありません。
動画を撮るフィルムメーカーに適しているのではないでしょうか。それ程この手振れ補正は効いていると思います。
更にスポーツフォトグラファー向きと言えるのではないでしょうか。高いフレームレートと速いオートフォーカスでいながらフルサイズ機より機動力があります。
こうやってみるとPanasonic G9と同じベクトルの製品のようにも見えてきました。同じくゴツめのカメラで防滴防塵仕様です。
このカメラの最も気になる部分はEVFです。フォーサーズの中では倍率が非常に高く大きいのではないでしょうか。
全体的にはとても面白く技術的に攻めた仕様のカメラです。ただ、私はターゲット層に入っていないようですね。

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