レオナルド・ダ・ヴィンチ、文系と理系の境界線。

尊敬する歴史上の人物にレオナルド・ダ・ヴィンチがいます。

Leonardo da Vinci - presumed self-portrait - WGA12798.jpg
By レオナルド・ダ・ヴィンチWeb Gallery of Art:   Image  Info about artwork, パブリック・ドメイン, Link

レオナルド・ダ・ヴィンチは稀代の天才だと思うのです。
例えば、光が物体から反射する様子を記録し、それが人間の目にどう見えるか、まで考えたレオナルド。
どうやらダ・ヴィンチは芸術は芸術、科学は科学、と考える人ではなかったようです。芸術と科学の境界線に立つ事で、色々と見えてくるのです。
かの有名なモナリザも、ダ・ヴィンチが科学を以ってして「微笑」を描いたのです。光の当たり方と、人間の唇の筋肉の構造、そして人間の目が微笑と見えるか見えないかギリギリのところを心得ているからこそ、今でもモナリザの微笑が語られるのです。

Mona Lisa, by Leonardo da Vinci, from C2RMF retouched.jpg
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C2RMF: Galerie de tableaux en très haute définition: image page
– Cropped and relevelled from File:Mona Lisa, by Leonardo da Vinci, from C2RMF.jpg. Originally C2RMF: Galerie de tableaux en très haute définition: image page, パブリック・ドメイン, Link

ダ・ヴィンチは画家であり、解剖学者であり、エンジニアであり、舞台演出家でありました。
科学と言っても、古代ギリシャでは学者は哲学者がほとんどでした。ルネッサンスにこそ、今の時代に近い科学が生まれたと思います。仮説を立て、データを集めて解析し、結論を見出すのが科学です。そこにはデータの解析だけではなく、芸術にも通じる閃きや直感も必要かと思います。
例えば、理系の人間も自身の仕事の美しさを見出すべきですし、文系の人間も物理や数学の美しさを理解しようとすると何か開けるかもしれません。どちらの場合でも、現代のデジタル分野で大事だと思います。ルネッサンスでは、様々な分野の人間が仕事をしたそうです。
現代でも、「理系」「文系」「体育会系」などと、分類するのではなく、それぞれに何が学べるか見出すのが面白いかもしれません。

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