FujiFilmのX70とRicohのGR。

どうしても比較対象になってしまう富士フィルムのX70RicohのGR(GR2)

X70


レンズの画角や撮影スタイル、対象としているユーザーも似ていると思います。

似ているところ:
・レンズの焦点距離、共に28mm相当の画角。
・レンズのFナンバー、共に2.8。
・サイズ、重量。
・EVF無し。
・35mm、50mmのクロップモード。
対して、X70が優れている点:
・チルト液晶ファインダー。
・絞り、シャッタースピード、露出補正等のダイヤルマニュアル操作。
・起動の際にレンズが突出しない。
・80年のフィルム技術をベースにしたフィルムシミュレーション。
そして、GRが優れている点:
・フィルム時代より普遍的なスタイル。
・比較的丸みを帯びているデザイン、突起部が少ない。
・電源OFF時のコンパクトさ。
・電源OFFでレンズが収納する。
この「起動時にレンズが突出しない」/「電源OFFでレンズが収納する」は相反するので仕方がないのですが、撮影時の操作性とレンズ性能のコンセプトが最も違う点だと思います。
やはりX70、しいてはX100の時から、富士フイルムのカメラのマニュアル操作は好感が持てます。手や指でダイヤルを回して絞り値やシャッタースピードを決めるのはフィルム機を使っている人間にはやりやすく、より直感的だと思います。
レンズに関してはX70の光学設計で歪曲収差の徹底補正のコンセプトがとても好きです。X100系の23mmレンズと同じく、絞り前のレンズ数の少なく、絞り後の多くのレンズと非球面レンズを備えています。特に、センサーに近い最もレンズ後部が大きいところが似ています。このレンズで歪曲補正や周辺光量比を上げているのでしょうか。
X70

GRに関しても歪曲収差は補正していますが、撮像素子センサーにレンズアレイを設ける事でレンズをコンパクトにでき、結果的にレンズが軽い事で当時のAFとして性能を損なうことなくそこそこのAF高速化を実現しました。もっとも、X70のAFは位相差センサー搭載で物凄く速いみたいですが。

スペックシートを比較すると似たようなカメラでも良く見てみると色々と違う。面白いですね。GRを持っているので少し判官贔屓ですかね・・・。

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