フォトグラフィー対デジタル記録。

写真、というと「写す」という単語が含まれているためフィルムでもデジタルでも対応しますが、フォトグラフィー(Photography)という単語について考えてみました。


Photographyはギリシャの言葉、φωτός (phōtos)=光とγραφή (graphé)= 画または画く、ということで「drawing with light=光で画く」事です。この画く部分がデジタル画像ではしっくりきません。あくまでも記録する方式だからです。

つまり、デジタル写真とか言うよりは、フィルムとデジタルを別の言葉を使えば棲み分けができて良いと思うのです。であればその記録方法について考えてみました。今では完全にデジタルも写真として成り立っていますが、せめて英語で違う言葉を考えてみたいです。
デジタル画像の記録方法は色フィルタを通った光が半導体センサーに明るさとして反応して記録されますので、「画く」というところに違和感を感じます。Photo「graphy」では無いような気がして、デジタルイメージングの方がすっきりします。レンズを通って光が像をセンサー上で結んでいるので、イメージングは成されています。なのでデジタルイメージング。電子像。
フィルムがアナログ写真とも表現されていますが、プロセスとしては光がレンズを通って化学反応でフィルムに描かれるのでしっくりきます。
ただし、車の力を表現するのに「馬力」を使いますし、電子メールの「CC」はCarbon Copyともはや本質的には言葉の欠片も残っていません。それでもフィルムフォトグラフィーを単にアナログフォトグラフィーと表現するのも浅はかのような気がします。デジタルフォトグラフィーと言うのならば、デジタルイメージングでも良いのではないでしょうか。

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