Leica SLについて再考しました。

Leica SLについては、少し否定的でしたLeica SLはどのような用途を想定しているのかわかりませんでした。

レンズは24–90 mm f/2.8–4.0、90–280mm f/2.8–4、50mm f/1.4が発売されるそうです。開発中のレンズは35mm f/1.4 Summiluxと50mm f/1 Noctiluxだそうですが、いったいどれだけの大きさと価格になることやら・・・。
Leica Sとの価格差によっては、立ち位置が不明確になる恐れもあるのではないでしょうか・・・。

と、既にプロ用のLeica Sとの棲み分けがわかりませんでした。
でも、Leica SL、やはりLeica Rの現代の母艦として見なおしてみる事にしました。

まず、カメラやレンズの価格が高いのは往年のLeicaでも同じでした。昔の方が高かったくらいです。理由は簡単です。Leicaのレンズが高い理由は、精度の高いレンズ形状、とても厳しい組み立て公差、レンズとボディの合わせこみなど、各種製造部分の精度の高さです。それだけ手間がかかるわけです。同じCosinaがVoigtlanderとCarl Zeissの似たようなスペックのレンズで価格が異なるのは、主にこの公差・精度の要求の高さによる差です。
昔からLeica Mにしろ、Leica Rにしてもレンズやボディが高価です。そしてデジタルカメラが普及してから、大分遅れてデジタルのLeica Mカメラが発売されました。しかしながら、Leica Rの現代版はありませんでした。Leica Mでは広角から標準レンズまで使え、望遠レンズやズームレンズは弱いところがあります。趣味でカメラを使うならまだしも、プロの現場で使うとなるとレンズの選択肢は大事かと思います。特にLeica Rレンズの90mm、100mm、180mm、280mmの望遠レンズは正当な母艦がありません。
往年のLeica Rレンズは過去のレンズでも製作基準は高いので現代でも良い性能が出ると思います。また、レンズの色再現と見合ったセンサーとデジタル信号処理を全てLeica社内でコントロールでき、その真価を発揮できるボディはLeicaしか作れないわけです。
Leica Rレンズの性能を完全に引き出せるボディ、アイピースの光学系を含めて最高性能のEVF、センサー及びソフトウェアで正しい色再現と深みのある画作り、というわけで私なんかに見合ったカメラシステムではないです。
Leica Rレンズの正当な母艦として発売され、プロフェッショナル使用に見合った性能のカメラなのではないでしょうか。昔のLeicaのように。

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