Google Photosと無料の対価。

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Google Photosはお金はかかりませんが、それなりの対価はありそうです。
先日のGoogle I/Oで発表されたGoogle Photos。非常に多機能なんですが、価格が無料です(1600万画素まで)。
この場合の「無料」とは直接払う金額が発生していないことだけです。対価は払っていると思います。

Gmailにしても、Google Driveにしても、過去のGoogleリーダーもそうですが、非常に多機能なサービスを直接金額を払わなくとも提供されています。結果的にお財布から直接お金を取られずに良いサービスを受けられるのです。ではGoogleはただチャリティーのためにサービスを提供しているのでしょうか?ビジネスである限りはそれはあり得ません。これらのサービスの開発にはお金がかかります。開発費、プログラマの人件費、サーバーの設備費、等々。Google検索にしても、無料では到底できないクォリティです。Googleが得るもの、そして無料のサービスを提供される対価はデータです。使用している人間のデータです。利用者の情報を使って効率的な広告料です。例えば、検索履歴であるブランドを調べていたり、Gmail内の購入履歴があればそのブランドもしくは類似ブランドの広告が向けられます。そのような情報によるピンポイント広告に価値があるのです。
そこでGoogle Photosの写真データになりますが、検索機能がとても高機能です。キーワードを検索すると画像を解析して類似した写真を表示します。今は写真のデータを利用する事はしないと公言していますが、人や場所を、AIが自動的に解析してデータを得て蓄積する事が可能です。例えば、Google Photosで過去のハワイ旅行の写真を閲覧していたら、安いハワイ旅行の広告が出てくるような機能です。
無料のサービスそのものが悪いとは思いません。特に、Googleのサービスは高機能なものが多く、悪気があってデータの収集を行っているわけではなく、純粋にこれらのデータが人類に役立つと信じての行為だと私は思います。私自身、このサイトにGoogleや他の広告を表示させています。ビジネスなのでそういった情報を戦略的な広告に利用すること自体は悪いことだとは思いませんが、その事実を知っていて承知した上でサービスを利用するのと、それを知らないで「無料」だからだけで利用するのは全く違うと思います。無料のサービスを使うなとは言いませんが、知って欲しいです。

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