カシの香り。

本日、妻の実家から強奪したタンスが届きました。
結婚当初、
「タンスはどうするんや」
という義父のありがたい申し出を断っておりました。
スペースの関係と、洋風な内装のアパートと、特に入れるものがない、という理由で別にいりませんでした。
あまり形式とか伝統とかこだわらないお義父さんだけど、一人娘に嫁入り道具を渡せなくてさみしそうでした。
「そんなもんよりテレビ買って」
と言った不届きな娘夫婦が今度は
「タンスも必要になったからちょーだい」
と二重に我がままを言うので、お義父さんも大変です。
手に入れたタンスはカシ(樫、橿、櫧)でできており、買った当初は80万円だったとか。
月給が2万円の時代だから今のお金にすると800万以上?!
家具や大工仕事に関しては素人だけど、作りが違うことくらいはわかります。
ミクロン単位で計算されている引き出しの動きを体験する度に(実際は数百ミクロン単位かな)、職人の想いが伝わってきます。
また、カシの香りがたまりません。
寝室にカシの香りが漂うと、神社やお寺にいるような感じがして、心が落ち着きます。
好きな香りが一つ増えました。

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